1.企業の境界はいかにして決まるか。
・「Make or Buy」、「Add value or Sell」
・事業領域設定の戦略: 分離・分割、統合
2.現代の企業を規定している三つの制度的条件
1)社会的分業
2)市場経済
3)株式会社制度とコーポレート・ガバナンス
・ 持ち分の証券化、有限責任制、譲渡の自由
・ 最高の意思決定機関としての株主総会
・ 取締役:株主総会で選任され、会社の業務執行に関する重要事項の意思決定
に参加するもの。
・ 取締役会: 取締役全員によって構成され、株主総会の権限に属するものを
除き、会社の業務執行に関する重要事項、すなわち、代表取締役の選任、新株
発行、準備金の資本金組み入れ、社債発行、中間配当の決定などを、過半数の
取締役の出席した会議で決定することができる。
3.営利(私的)企業と非営利(公的)企業: 一般財・サービスと公共財・サービ
ス
4.経営:「(企業内)分業に基づく協業の調整」
企業の中では、仕事が分割されて人々に分担されてきた。この分割された仕事を纏
め上げる仕事がマネジメント(狭い意味での経営、管理)の仕事である。経営学は
、従来から、このマネジメントの問題を巡って展開されてきた。
5.経営科学の課題
激変する現代の社会環境の変化に適応して存続しながら、他方で社会の動きに大
き く影響を及ぼしている企業の構造と活動を、社会環境との相互作用を重視しな
がら 、科学的に解明(理解・説明)すること。
文献
・土屋守章、「現代経営学入門」新世社、1994
・Herbert A. Simon, The New Science of Management Decision, Revised Edition,
Prentice-Hall, 1977. (邦訳:稲葉他訳、ハーバート・サイモン著、意思決定の
科学、産業能率大学出版部)
設問
1.最近の企業合併・提携についてあなたの考えるところを述べなさい。
2.この講義を聴講し始めて、あなたの経済・企業を見る見方にどのような変化が
生じていますか。
以上
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