2007年度 大東文化大学経営学部 梅沢ゼミ

「2年間のゼミ活動の総括」


4年生 


    伊丹 瑛美  この2年間を振り返ってみると、あっという間で、だけどゼミに追われていた   ようなそんな感じがします。「寝る暇もなく忙しい」という時期もありましたが、 それくらい充実して過ごせたことを嬉しく思います。  3年生の頃は、何かを運営するというよりも様々なイベントに参加するという 立場で受け身な姿勢でした。先輩たちや仲間が頑張っている姿を見て、すごいな ぁと単純に憧れや尊敬の念を抱いていました。他ゼミのゼミ生だったこともあり どこまでコミットすればいいのか分からなかったこともありましたし、既にある 先輩達や日大生の輪に入れなかったりと悩んだこともありました。先生にも、そ れではいけないと注意されながら過ごしていたように思います。その原因は私に ありました。自分から皆に胸襟を開いて接していなかったからです。いつも決ま った人と一緒にいることが多く、早く皆と打ち解け合いたいと思いつつも、人見 知りの私は、行動に移すことを苦手としていました。しかしこのような私を変え るきっかけとなったのが夏合宿でした。合宿には途中から参加させて頂いたので すが、学校・学年を問わず多くの人と自然に交流を深めることが出来たことを覚 えています。それは、夏合宿というゼミの最大イベントで私も皆も気分が高揚し ていたこともありますが、夏合宿のそのものの目的が、多くの人と交流を持とう ということで、自ら胸襟を開いて接してくれるような人がこのゼミには多く集ま っていたからだと思います。1泊しか出来ませんでしたが、殆どの人と話すこと が出来たと思います。とても楽しいものでした。それからは今までの自分を反省 し、まずは自分から心を開くようにしました。すると相手も更に心を開いてくれ るようになりました。その結果、ゼミの時間だけではなく毎日一緒にいても飽き ないという仲間が出来ました。嬉しかったです。友達だけではなくチュートリア ルやインターンシップなど企業の方々と接する時も、受け身ではなく積極的な姿 勢で取り組むようにしました。自分から○○がやってみたいですと申し出てみた り、分からないことはちゃんと理解出来るまで教えてもらったり、気付いたこと はすぐ発信したり、コミュニケーションも自分からとるようにしました。そうす ることで、ざっくばらんなお話も自然に出来、自分の見聞も広がっていくのを実 感しました。  4年生になり、今度は運営する側になりました。3年生の頃はゼミのために力 を発揮するということがなかったので、「4年になったら頑張るぞ」と、意気込 んでいました。この1年間で、2つのチュートリアルの幹事をさせて頂きながら、 東松山TT、チュートリアル全体幹事、インターンシップ報告会、まる梅会、企 業実習連絡会など、それぞれにおいて幹事長という任に就かせて頂きました。仕 事を通じて、組織では自分一人でやるのではなく協力しなくてはならないこと、 一人の対応の遅さが組織全体の足を引っ張ってしまうこと、24時間注意を払わ なくてはならないことが幹事に本当に必要なことだということを知りました。ま た、様々な仕事を経験したり、インターンシップで実際に会社の仕事をさせて頂 く中で、同時にいくつもの仕事をしなくてはならないこともありました。優先順 位を立てていなかったからパニックになってしまい、結局中途半端になってしま ったこともありました。そこから作業には優先順位を立てて行わなくてはならな いことも学びました。人の上に立つこと、人を動かすこと、人を教えることがど れくらい大変なことなのかということも身をもって学ぶことが出来たと思います。 ですが、振り返ってみると、仕事は出来たことより出来なかったことの方が多か ったと思います。なんで先輩や他の人は出来て私には出来ないんだろうと、悔し くて涙を流したこともありました。幹事長は自分には向いていないのではないか、 ゼミにとって私は役に立てているのだろうかと何度も何度もくじけそうになりま した。しかし、挫折しなくここまでこられたのは、やはりゼミの環境が好きだっ たからだと言えます。他のゼミではないような経験が出来て成長出来るこのゼミ は、やめたら勿体ないという考えは勿論ありましたが、私にとって一番大きかっ たのは、一緒に頑張っている仲間の存在や、そんな私を見捨てないで逆に期待し ていて下さった先生がいたからです。また、頼ってくれたり慕ってくれる後輩が いて、助けてくれる仲間がいて、だからこそ、「明日からまた頑張ろう」という 活力になっていたと思います。そうして1つ1つのイベントを終えることが、ま た1つまた1つと自信になっていたと思います。辛いこともありましたが、2年 間をやり遂げたことを、今、とても誇りに思っています。  梅沢ゼミに入ったことで、入る前の私と今の私では何か(考え方や行動)が変 わったように思います。でも、それが、どういう面でどう成長したかというのは 明確には言えません。卒業を控えた今も学ぶことが多く、毎日勉強の日々です。 でも、もし梅沢ゼミに入っていなければ、毎日が暇で、バイトに精を出すだけの つまらない学生生活だったと思います。先生の教えを受けることも、貴重な経験 から大切な気付きを得ることも、仲間と切磋琢磨することもないということにな ります。そう考えると怖いなと思います。  また、梅沢ゼミは“出会いのゼミ”だと言われています。普通では関わること が出来ないような企業の方々とも交流する機会が沢山ありました。さらに先輩や 後輩にも恵まれました。そして、少ない人数で力を合わせてきた4年生。6人し かいなかった分、多くの苦労を共にしたこともあり、日に日に団結が強くなって いきました。みんな自分には持ってないものを持っている人の集まりで、私は皆 それぞれ尊敬しています。生涯付き合える、付き合っていきたいと思える仲間だ と思っています。このことは私の財産でもあります。  ゼミを通して、本当に多くのものを得ることができました。それもすべて梅沢 先生のおかげだと思います。このような素晴らしいゼミの一員として私を今まで 面倒を見て下さったことを本当に嬉しく思っています。有難う御座いました。  春からは社会人になります。ゼミで培ったものを更に活かして、会社でも活躍 していきたいと強く思います。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 清水 沙織  私の場合、2年生から梅沢ゼミに関わっているので、3年間の総括となります。 この3年間を振り返ると、注意すべき点や成長した点が多々見えてきました。ま ず各年の自分を、客観的に見てみる事にします。   2年生:梅沢ゼミに出会えたきっかけは、経営科学という授業でした。授業後に 授業内容についてディスカッションをする「モニター生」を募集しているとの事 で、興味があり参加してみる事にしました。毎回各々授業の感想等を述べていく のですが、私は上手に述べる事が出来ず、いつも悪戦苦闘していました。その為、 毎回先生から厳しい指摘を受けてしまい、(今思うと、とても初歩的な事で注意 されていました)発言する度に恐怖心を抱いていた事を思い出します。親以上に 自分の事を厳しく指摘された事が無かったので非常に衝撃的でしたが、同時に感 動を覚えました。また、チュートリアルにも参加させて頂き、チューターの方々 や大東の先輩方に大変お世話になりました。毎日が新鮮で、どんどん世界が広が っていきました。そして、「梅沢ゼミにいれば必ず成長出来る!」と確信した私 は、3年生になっても梅沢先生について行こうと決めました。 3年生:2年目は、大東板橋校舎での課外セミナー生、日大での特別専門研究聴 講生として梅沢ゼミに関わらせて頂きました。この頃の私を一言で表すと「猪突 猛進」です。「もっと成長したい」という気持ちが空回りし、頼まれてもいない のに東松山校舎まで通ったり、多い時で4班のTTとして添削活動をしたりしてい ました。勿論キャパシティーオーバーになり、全て中途半端なまま2年目が終了 してしまいました。ゼミでの発言等も、2年生の時と比べ積極的にはなりました が、今思うと殆ど本質をついていませんでした。つまり行動全てにおいて、「そ の前に考える」という事をしていなかったのです。とにかく突っ走った1年間で した。 4年生:前年度の失敗を反省し、3年目は何事にも慎重になりました。発言をす る際には、まず本質とずれていないか考えるようになりました。すると、予想以 上に難しく、発言をする回数が激減してしまいました。「私らしくない」と思い ながらも、「私はこんなにも能力が劣っているのか」と落ち込む次期もありまし た。更にインターンシップ報告会における報告書添削の際に、自身のインテリジ ェンスの無さが顕著になりました。結局1人では何も出来ないのだと、最も痛感 した1年間でした。  以上の事を踏まえて、私がこの先注意すべき点は2点あります。まず1点目は、 計画的に行動する事です。3年生の時、日大の授業があるにも関わらず、週3日 のペースで大東に行っていました。勿論単位は取れず、卒業が危うくなる位単位 を落としてしまいました。また、どう考えても出来そうにない仕事を簡単に受け てしまい、自滅してしまう事も多々ありました。後先を考えて行動しないと、社 会に出てから大変な事になると思います。2点目は、やる気だけでは通用しない という事です。どんなに積極的に活動しても、それは自己満足に過ぎない事を知 りました。私は成長したいが為に、ゼミ活動に積極的に参加してきました。しか し、添削活動などにおいて知識不足に直面した時、どうする事も出来ませんでし た。根底に基礎の知識があって、はじめて積極的な行動が際立つのです。私は順 序を履き違えていたのです。 この3年間を通して成長した点としては、2点挙げる事が出来ます。1点目は、 考えてから行動するようになった事です。前述しましたが、2・3年生の頃は何 も考えずに行動する事が多々ありました。本質から外れていては、その行動に何 の意味もありません。今は、本質とずれていないか、行動する前に一旦考えるよ うになりました。2点目は、自分を客観視出来るようになった事です。普通の学 生生活では経験出来ないような、様々な行事や先生のご指導のお陰で、自分の長 所・短所が明確になりました。このお陰で、就職活動も順調に進み、自分に合っ た会社選びをする事が出来ました。 反省すべき点などは考えたらキリがありませんが、梅沢ゼミから得たものは計 り知れません。その中でも特に嬉しく思うのは、梅沢ゼミ生であるというプライ ドと、大切な仲間です。切磋琢磨し合える仲間と共に充実した生活を送る事が出 来て、私は本当に幸せです。これも全て、梅沢先生のお陰です。心から感謝して おります。3年間、本当にお世話になりました。有難う御座いました。この先会 社に入っても、梅沢ゼミ生である誇りを忘れずに頑張っていこうと思います。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 原田 隆嗣 私の梅沢先生との出会いは2年生時の経営科学の授業でした。授業後に開催し て頂いていたモニターに参加し、そこで先生の知識の幅広さや考えの深さに感動 しました。また、チュートリアルなどにも参加させて頂くようになり、社会の第 一線で働く方と直接お会いさせて頂ける機会にもとても感激しました。そして3 年生になり、夏合宿や忘年会など様々なイベントにも参加させて頂きました。し かしこの頃は「参加者」としての立場がほとんどで、何か自分から積極的に行う といったことが出来ていなかったと思います。貴重な機会が多くあったにも関わ らず、いざという時の行動力がなかったのが非常に大きな反省点でした。 そして4年生になり、指導したり運営する側の立場が増えて視点が変わりまし た。後輩に動いてもらうには先ず自分が率先して行動するなど、自分の行動に関 して気をつけるようになりました。また後輩を教える上で、自分の考えをどうし たら相手に理解して貰えるかや、文章や考えを纏める上でどう説明すれば論理を 構築していきやすいかなどを考えるようになりました。結果的にはそういったこ とを伝えるのは非常に難しく、どこまで伝えられたのかは疑問です。ただこのよ うな視点・考えを持ちつつ作業を行ったりすることは自分自身非常に勉強になり、 後輩から学ぶことの方が多かったのではないかと思います。また、同輩からも多 くを学びました。現在の四年生はそれぞれ個性的で、まず岡は底抜けの明るさと リーダーシップがあります。清水は一生懸命努力するひたむきさを持ち、茂木に は後輩の為に身を削って仕事をこなす素晴らしい姿勢があります。高野は強烈な 行動力とリーダーシップがあり、伊丹の冷静な判断力と真面目に取り組む姿は凄 いの一言です。このように自分が持っていない長所や個性を持った素晴らしいメ ンバーが同輩にいるということがとても恵まれていたと思います。 以上のように、私は梅沢ゼミの良さは人だと思います。先生は勿論の事、素晴 らしいOBの方々やゼミ生、全て人のおかげで成長する事が出来たと思います。 そしてこのような素晴らしい人々が集まる梅沢ゼミの環境は非常に貴重だと思い ます。今まで至らない点も多く、沢山のご迷惑をお掛けしたにも関わらず最後ま で面倒を見て下さった梅沢先生に、本当に感謝しています。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 茂木 花梨  大学3年生の夏、梅沢先生にご紹介頂いたインターンシップに参加したことが きっかけで、私は梅沢ゼミに入りました。当時の私は、ゼミのイヴェントにただ 参加しているだけで満足しておりました。そのまま4年生になり、チュートリア ルの幹事を務めさせて頂くようになってから「最高学年になった」という自覚を 持ちました。しかしその頃、同輩達はすでに様々なイヴェントの幹事長を務め、 後輩をぐいぐい引っ張っており、非常に自信に満ち溢れていました。同輩達の輝 かしい活躍に比べて、私は相変わらずゼミに顔を出すだけの人間だったので「ゼ ミに自分の居所がない」と思い、どうしたら良いかわからずに悩み苦しんだ日々 がありました。しかし、「梅沢ゼミで受け身ではいけない。自ら歩みより、皆の 信頼を得なければならない。」と思い直し、自分に出来そうな事は全力で取り組 むように心がけ、行動しました。特に、インターンシップ報告会前は毎晩遅くま で添削活動したり、後輩へアドヴァイスしていたり、体力も気力も限界ギリギリ で辛いものでした。しかし先生や同輩、後輩達に支えられ、当日は何とか乗り切 ることが出来ました。皆の協力を得て、組織が一つになるという大変貴重な経験 を味わうことが出来ました。  私はこのゼミで、「自分の為だけに自分は頑張れない」ということを学びまし た。人と協力して成果をあげることに喜びを感じる機会が多かったからだと思い ます。ゼミのイヴェントを通じて、同輩や後輩、そして先生との絆がより深まっ ていけました。  もし梅沢ゼミに参加していなければ、きっと私は学校とアルバイトを往復して いるだけの普通の生活を送り、大学生活で得たものは何もなかったと思います。 ですが、梅沢ゼミでは生涯付き合っていきたいと思う仲間を得ることが出来まし た。また、大変有意義で貴重な時間を送ることが出来ました。  1年半年という短い期間でしたが、本当に有難うございました。
 

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